持田屋旅館 女将

カタストロフィ

そして2013年、ようせいさんに試練が訪れます。

 

この年は60年に1度の式年遷宮
しかも伊勢の遷宮も同時開催だったので、
マズゴミが縁結びだのパワースポットだのと
煽るもんだから、飲食店はキャパオーバー。

 

その人の多さは2012年の神話博以上で
正直地元の人もここまでとは思っていなかったのでは?

 

島根のお店は基本的に客数が多くないので
多人数を効率的に捌く事が苦手です。
だから注文取り違えが多発したり
店が殺気立ったりして、あまり良い雰囲気ではありませんでした。

 

 

で、持田屋旅館も例外ではありません。
例年平日であれば満室になるのは
神在月と盆暮れ正月、GWを除けば
まずないので、ようせいさん一人でもやれます。

 

ですがこの年は違ったのです。
遷宮があった5月から8月に至るまで
ほとんどの日が満室になりました。
だからようせいさんは四六時中働き詰めに。

 

 

おまけにこの年は、ようせいさんが大事にしていた
わんこが体調を崩し、他界してしまいます。

 

【このわんこ(通称くそオヤジ)はかなり賢く、
泣ける話が数多くあるのですが、長くなるので割愛します。】

 

くそオヤジは精神面でようせいさんを支え、
彼女の日常になくてはならない存在でした。

 

私の手を噛んだがために
くそオヤジなどという名前ですが、
臆病な反面空気も読めて
犬格的にかなり優れていたと思います。
(オシシ仮面は本能に忠実w)

 

ようせいさんは自分が忙しくて
くそオヤジの介護ができなかった…
傍目には十分すぎるほどしたと思いますが
ということを悔やんでいました。

 

その2つの要因が重なったせいもあり
ようせいさんは精神面でも肉体面でも
余裕がなくなり、疲労困憊してしまったのです。

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