持田屋旅館 平田

序章

今年の私のテーマは「一度行って微妙だと思った、
あるいは20代の頃は興味がなかった場所に行く」です。
そこに私の進むべきヒントが有る気がするので。

 

山陽と山陰は20代の私にとって
あまり魅力を感じなかった土地でした。

 

その頃の私は北海道や四国、
九州はじめ全国にある周遊券を愛用し
特急列車乗り放題に魅力を感じていて
地味な列車しかないこのエリアに興味がなかったんです。

 

ということで、山陽&山陰はまさに
今年の私にとって発見がある土地のはず。

 

行程は大阪で用事を済ませてから
しまなみ海道経由で大三島、大久野島
尾道、倉敷に寄ってから持田屋です。

 

 

 

羽田より成田のほうが近い
&JR東海が嫌いな私には、
成田発着の空印や蒸気星は有り難い存在。

 

なんといっても安いし、短時間なら
飛行機嫌いもすっかり治ってしまいました。

 

ただ、飛行機内って結構暇です。
はしゃぐのは自分が知ってる地形が見えた時ぐらい。

 

富士山の斜面見ながら、
ようこんなとこ登るな〜と感心。

 

 

はしゃぎ終わるといろいろ考え事をしてしまいます。

 

昨年の年末頃だったでしょうか、
私は妙な虚しさを覚えていました。

 

自分には一生かけてやりたいことがあるけど、
その目標が遠すぎて全然今の仕事と結びつかない。
というか具体的な道筋がわからないんです。

 

私の願いは単純で、地球(人類)が
滅びないように、今の人類を狂わせているものを
ぶっ壊したいんですが、それが何なのかわからない。

 

金・階層&差別・自分さえ良ければ的な考えetc
そのどれもがそうなんだろうけど、本体じゃない。
それらを生み出しているものは何なんだろう。
(今はだいぶわかってきましたが)

 

一般的には369とかアセンションとか言われている、
そういう世の中を作る手助けがしたいのに、
今の仕事とかしてても何の意味もないんじゃないか。
そういったもどかしさとわだかまりがありました。

 

後は妙に人恋しい精神状態になっていたと思います。
これは一種の好転反応だと
つい最近判明しましたけど、
当時はその理由がわかりませんでした。

 

自分は志の高い人に出会いたい。
なのにFBを通して見えるのは俗物や
生霊が強そうな関わり合いたくない人が多く…。
(まさにイイネの弊害です)

 

別に人それぞれの世界があっていいと思うし、
多様性こそが大事ではあるけれど、
穢れし者が自分の領域に入ってくるのは嫌です。
見たくもないテレビを見させられている気分。

 

そしてそんなレベルの人としか繋がっていない
自分に対して腹立たしささえ覚えました。

 

それほど私が今やっている仕事に
関わっている人は大部分が汚れており、
全体性という意識の欠片もないのです。

 

だから親友と信頼しているごく一部の仲間、
小笠原メンツ以外のFB投稿をすべて非表示にしました。
自分から切ってしまうと角が立ちますから。

 

結果的にこの行動はいい感じで禊になっていました。
(ネガティブエナジーの供給源をうまく断てたので。)

しまなみ海道に寄り道

大阪からの夜行バスは予定より30分以上早く今治に到着。

 

途中の停留所で降りる客がいないと
通過どころかそもそもその前すら通らず
近道を通ってショートカットするみたいです。

 

で、まだ6時前…。店も開いてません。
レンタサイクルの受付にはまだ2時間以上ありますorz。

 

暇なのでようせいさんへの手土産に
バリィさん柄の今治タオルを購入し
ようせいさんはバリィを知らなかった!
さっさとバスで大三島へ向かうことにしました。

 

本来はしまなみ海道の橋を初めから
自転車で渡る予定だったんですけど、
まあそれやっちゃうと大山祇神社着くのが
午後になっちゃいそうですから(言い訳w)。

 

でも実際神社は午前に行くに限るのです。

 

ということで高速バスで一路大山祇神社へ。
神社の目の前にバス停があるので楽ちんです。

 

 

途中の車窓は絶景で、特に橋の上を渡る時は綺麗です。
はじめの来島海峡がすごく長くて、
これを自転車で走るとかなり時間かかるでしょうね。
高所恐怖症の私にできるでしょうか…。

 

ちなみに今回は夏休みの下見も兼ねてます。
自転車好きの義弟をおろちループと
しまなみ海道に連れてきてあげたいのです。
どちらも道は整備されていますしね。

 

居眠りしている間にバスは大山祗神社に到着。

 

 

この神社、実は昨日行った石清水八幡宮と
役割が似ているらしく、鎌倉以降の武士が
奉納した宝物がたくさん保存されています。

 

ちなみに大山積神は天照や須佐之男の兄神。
別に戦の神じゃないとは思うんですが、
当時は伊勢と並ぶぐらい有名な神社だったのでしょう。

 

人っ子一人ぐらいはいるだだっ広い境内。
センテンパワーたっぷりです。
この空気に当たると元気になります。

 

神社は祭神以外にそこに来た人が
置いていった念で印象が変わりますが、
その点この神社は嫌なものが無いようです。

 

 

この大山祇神社は建物も立派です。
瀬戸内の小島の中にあるとは思えないぐらいに。

 

ちなみに私の願いは一つ。
「私は理想も天命もわかったのに
具体的にそれをどう行動に移せばいいか
それがまだはっきりわかりません。

 

知識ばかりついてコアが抜けている感じです。
迷いなく進めるためのヒントをください。
(かんながらたまちはえさせたまえ。)」

 

実はこれ、近い将来にかなってしまいます。
これが一般的に「未来の自分からのメッセージ」
信号というやつなんだと思います。

男に襲われるw

大山祇神社参拝後に早速自転車を借り、
いざしまなみ海道サイクリングスタートです。
…って大三島と大久野島がほとんどなんですがw。

 

まず向かったのは伯方の塩の工場。
伯方の塩なのにメインの工場は伯方島
(大三島の隣)じゃなくこの大三島にあります。

 

ここでは塩の製造工程が見学できます。
すさまじい雪山かと思うような
塩の山が見られてなかなか圧巻。

 

なぜか写真撮影禁止をくどいくらい
張り紙で注意していたので写真が無いです。
企業秘密的な何かが写っちゃうのかな?

 

 

無料で楽しめるしおみやげももらえるし、
塩ソフトも不思議なマイルドさで、
サイクリングの休憩にはもってこいです。

 

近くには伯方の塩を入れた温泉もありました。
(残念ながらこの日は休館日でしたが)
夏に汗ばんだ時には有り難い施設になりそう。

 

ちなみに伯方の塩は原料が海外の海水。
これ実はコストカットのためじゃないんですね。
今まで偏見を持って見てました。反省oyz。

 

 

まだほとんど漕いでないのに食べてしまった
塩アイス分のカロリーを消費すべく、ひたすらサイクリング。

 

しまなみ海道はサイクリング道がすごくしっかり
作られていて、ほぼ100%舗装道路なんですよ。
サイクリングにはかなり快適な環境が整備されてます。

 

高速道路扱いで通行に何千円もかかる橋でさえ、
数百円で渡れちゃいますし。(ただしすごく怖い)

 

ですが、高速道路で突っ切っていると
わかりづらいんですけど、けっこう「山」です

 

起伏が激しくて、小笠原ほどじゃないけど
電動自転車でも苦戦しそうな峠が幾つか。
これは真夏に来ると厳しいだろうな…。

 

 

山の斜面には結構な「野良みかん」があります。
農家のみかんが風で飛ばされてきて
勝手に山の斜面に生えちゃったんでしょう。

 

一個食べてみたけど…全然甘くないw
渋さと酸味の塊でした。
美味しいみかん作るには、肥料も大事なのかな。

 

100円で美味しいみかんたくさん買えるのに
わざわざ野良みかんは食べなくてもいいかと。

 

 

なんとかぎりぎり盛港に到着。
船は2時間に一本程度なので、乗り遅れると大変です。
これから自転車ごと大久野島に向かいます。

 

大久野島は地図にない島として有名で、
戦前は毒ガスを作っていた島であり、
その廃墟がいたるところに残ってます。
まさに瀬戸内版戦跡ツアーができます。

 

でも大久野島のメインはそれだけじゃない。
この島には大量のうさぎがいます。(野生)
奴らの狡猾さには驚かされました。

 

 

まず自転車を見ると駆け寄ってきます。
ひくと危ないので急停車します。
すると四方からワラワラとよってきます。
で、あっという間に自転車は包囲され…

 

きやつらは欲望むき出しです。
他のうさぎを蹴飛ばしてでも人参を貪ります。
さながらバーゲン会場のごとし。

 

かわいそうなので子供のウサギや
いじめられていたうさぎに集中的にあげました。

 

そしたら子供のうさぎが食べると、
親?がその仔ウサギをいじめるんですよ。
…なんだかフクザツな気分。

 

 

発電所跡や砲台跡など
小笠原と似た場所を回りながら
島を一周すること約1時間。

 

私はもううさぎに襲われまくりました

 

平日で人が少ないから飢えていたのかも。
最後には2羽組の男に付きまとわれ
馬乗りになって襲われてしまいました。

 

 

ズボンがうさぎの毛だらけになったので、
帰りのフェリーで落としつつ帰還。
時間が余ったのでしまなみ海道の橋へ。

 

まず橋まで上がるのが一苦労です。
下りは爽快ですが、上りは結構キツイ。
ここは素直に押しました。

 

で、結構な高さなので怖いです。
そこそこ風があるので、橋が微妙に揺れるんですよ。
橋桁は自分の腰ぐらいの高さしかないので、
落ちようと思えば簡単に落ちられます…。

 

 

なので、足がすくんで初めはこげませんでした。

 

前を見ながら震える脚でひたすら無心で漕ぎ、
震える手で橋の真ん中で写真をとり、
ようやく5分位かけて生口島にたどり着きました。

 

いやこれ、もっと風が強かったらどうしよう。
今記事を書いていても手に汗が…。
なので予定変更してPAで自転車を乗り捨て、
尾道までさっさとバスで帰りましたw。

懐かしさと発見

今回は平日ということもあり、
尾道の旅館にかなり安く泊まれました。
10畳を一人で使って朝食もついて
5000円未満で有難いけど申し訳ない感じ。

 

 

そのかわり山の上なんで、駅から30分ぐらい歩きました。
自転車で疲弊した脚にはちとキツイ。
この街の郵便やさんは大変ですね。

 

でも苦労して登っただけあって、
夜景も翌朝の朝日もすごく綺麗に見えました。
しかも部屋の真正面。
この部屋オンシーズンは高いんだろうな。

 

 

帰りがけに山道を散策していたのですが、
その途中で立派な寺を見つけました。
これが尾道で有名な千光寺ですね。

 

今までの私なら寺は素通りするところですが、
寺を嫌っている理由が明確になったことと
トロンさんの影響で一寸立ち寄ってみました。
自分の既存の枠組みも壊したかったし。

 

この寺は私が嫌いな金と権力の臭いがしません。
山の上で空気もよく、尾道の人たちが
この寺を大事にしてきた様子が伺えます。

 

 

少し行ったところに岩場がありました。
その岩には鎖がかかっており、
要はこれをよじ登って参拝しろということらしい。

 

その時は大荷物抱えていたので
登ろうかどうか躊躇したのですが、
(登りと下りで経路が違い、荷物をおいていけない)
何かに惹かれた気がして登ってみました。

 

岩の上にリュック投げて、その後鎖を登る
という行程を繰り返し、登った先にあったのは小さな社。

 

石鎚神社と書いてあったので、おそらく本体は四国のあの石鎚山でしょう。

 

この尾道という街は神社と寺が融け合って共存してます。
数年前の私ならそれを「わかってないな」と
退けてしまうむきがあったのですが、今はむしろ逆。
わかってなかったのは自分だと反省しております

 

いろいろ知れば知るほど、
神も仏も同じ存在を祀っている気がしてなりません。

 

間違っていたのはむしろ明治の廃仏毀釈・神仏分離令でしょう。
(そのあたりは話すと長くなるので、省略します。)

 

この尾道という街の優しい雰囲気は、
寺と神社の融合に見られるような
多様性を認めた上での一体感と
温暖な気候が織りなすもののような気がします。

 

この街もまさに「20代の時は価値がわからなくて素通りした街」
という条件に合致していたので、また一つ大きな収穫を得た気分です。

 

で、山の上の絶景に気をとられていて、
気づくと列車の発車時刻まであと20分少々。
急いで山を下りました。

 

 

尾道の坂は路地みたいなところが多くて、
狭くて入り組んでいるので何度か迷いつつも
なんとか15分で汗だくになって駅に到着。

 

そしたら、列車が20分ぐらい遅れていましたorz。

 

でもそのおかげで本来乗る予定のなかった
接続列車に乗れたのでよしとしましょう。

 

この列車、私が小学校の頃
愛知県で走っていた快速の車両なのです。

 

当時かぼちゃ電車ばかりで面白くなかった
東海道線でたまに走っていたこの快速車両。
子供心に憧れでした。
(当時はかぼちゃも名鉄もクーラーついてないので、
エアコン付きでシートふかふかなこの車両はまさに別格。)

 

 

愛知県では既に廃止されてしまいましたが、
広島県ではまだ現役で車内も殆ど変わっていません。
外観が末期色でなければさらに嬉しかったですが。

 

しかしせっかく乗れたのに疲れて爆睡。
結局倉敷の手前まで記憶がありませんでしたorz。

観光地の中のオアシス

岡山県で観光地といえば
岡山城&後楽園か、
倉敷美観地区が代表的です。

 

どちらも交通至便なところ故、
いつでもいける感がありスルーしてました。
でも今回は乗り換えの途中で
ちょうど通り道なので倉敷に立ち寄りました。

 

倉敷美観地区は文字通り倉がたくさん敷かれており、
江戸時代の町並みがそのまま現在にある感じです。

 

 

で、そこに神社がありました。
祭神は思兼命、高千穂でつい最近耳にした名です。
(天岩戸神話に出てくる、知恵系の神様)

 

住吉大社も言霊の功徳がありますが、
この神様もきっと知恵の力を授けてくれる…はず。

 

というのもお腹が空いていたので、
正直参拝に集中できなかったのです。
偶然立ち寄った、っていうのも失礼ですし、
そうそうに切り上げて飲食店を探しました。

 

と、観光地らしからぬお店が。
外見は倉敷美観地区に溶け込んでいますが、
なんと卵かけごはんおかわり自由で500円
吸い寄せられるように入ってしまいましたw。

 

しかもこの店、雰囲気がいい。
持田屋旅館みたいな古民家タイプですが、
なんとも言えない居心地の良さがあります。
素敵な方が管理されていらっしゃるのでしょう。

 

 

卵もご飯も美味しくて、3杯いってしまいました。

 

どうやらこの店は喫茶店らしく、
岡山らしい桃100%ジュースやプリンもあります。
この卵で作るプリンなら美味しいだろうと
注文してみたら、なんとも可愛い顔。
食べるのを一瞬躊躇しました。

 

 

お腹いっぱいになったところで街を散策し、
時間が余ったのでチボリ公園跡地へ。
残念ながらほとんど面影はなく、
広大なアウトレットパークになってました…。

 

この日はもう出雲に移動すればおしまいです。
最近は夜行列車に乗らないせいもありますが、
宿入りが早めになり歳を感じます。

ここからが本番

今回わざわざ出雲に立ち寄ったのは
ようせいさんが心配だったせいもあります。

 

ようせいさんはつい最近愛犬
(くそオヤジのこと)を亡くし
そのショックですっかり陰生産になっていたからです。

 

もちろん客がいる時は普通に対応しています。
そのあたりの精神力はさすがです。
ですが一人になった時にふと寂しさがこみ上げ
人知れず旅館の奥で泣いてしまうようです。

 

女性一人で宿を切り盛りするのは
相当大変なのは想像に難くないのですが、
それを精神的に支えていたのは
間違いなくくそオヤジだったのでしょう。

 

で、ようせいさん改め陰生産は愚痴が増えます。
神棚に対しても「なんで助けてくれなかったのか」と文句をいう始末。

 

このままじゃ陰の塊になってしまうので
なんとか救い出してあげようと思いました。
それが今回出雲に来た目的です。

 

 

 

まずくそオヤジがいかに賢く、
しかも(言葉は悪いですが)
最善の時に他界したかを説明しました。

 

くそオヤジは舌に癌ができており、
しかも高齢(14歳)なので手術もできませんでした。

 

そこでレーザーで腫瘍を焼く手術を
わざわざ鳥取まで通って行いましたが、
くそオヤジはストレスで気がおかしくなってしまいます。

 

しかもこの手術保険が効かないので恐ろしく高額です。
おまけに腫瘍はあまり小さくなりません。
ならばせめて犬格を失わず犬らしく
余生を過ごさせてやろうと、この手術は辞めました。

 

その後ようせいさんは核酸やお茶、
水素水などがん治療に効果があるなら
身体に負担がかからない限りすべて試しました
残念ながらその2ヶ月後、彼は息を引き取りました。

 

しかし、この話聞けば聞くほど
くそオヤジの素晴らしさと
彼を助けてくれた存在の有り難みを
感じずにはいられません。

 

■旅館に宿泊予約がない時期に亡くなった。
■最後は記憶も戻り、眠るように亡くなった。
■痛みで苦しむこともなく、治療費もかからなかった。

 

まるでくそオヤジは自ら死期を悟り、
しかもようせいさんに迷惑をかけないように
自ら命日を選んで亡くなったような気がするのです。

 

なのにようせいさんは彼が亡くなったという
事実のみに気を取られ、彼や神に感謝するどころか
むしろ「なぜ私を一人にしたのか」と恨み言をいう始末。

 

気持ちはわかりますが…。
この状態が続くのは決して望ましくありません

 

くそオヤジはようせいさんのためだけに
生きていたわけじゃないだろうし、
それにボケずに苦しまずに生命を
全うできたことがどれだけ幸せなことか。
(以前私が家で飼っていた犬は脳をやられてボケてしまい、看護する側も限界でした。)

 

それを時間をかけて説明しましたが、
やはり理屈ではわかっていても
寂しさのせいでどうしても冷静にはなれません。

 

なので治療法としてせめて「恨まない」ことだけは教えました。

 

「どうして私をおいていなくなったのか」ではなく、
「今まで助けてくれてありがとう」といえるように。

 

「どうして助けてくれなかったのか」ではなく、
「あの子を苦しまないで逝かせてくれて感謝します」に。

 

そして鏡を用意し、恨み言を言い出したら
その鏡をようせいさんに向けます。

 

一寸語弊があるんですが、「感情が高ぶっている時は
ようせいさんは何か別のものに取り憑かれてるよ」と
ようせいさんに教えるためです。

 

ようせいさんも恨み言を言っている時の
表情に驚いたらしく、ようやく今のままでは
いけないと思い始めたようです。

 

疲れたのでこの日はここまでで終了。
でも少しはネガティブエネルギーが
抜けてくれたようで安心しました。

 

波長がネガティブだとろくなもん寄ってこないし
守護霊etcの加護も弱くなっちゃいますから。

 

ようせいさん「今の私はインセイサンだからダメだ」
私「そんな賢く見えないから大丈夫w
コネで入れても修論通らんと思うよ。」

利用できるなら俗物でも使う

今回はようせいさんを元気づけるのが
目的だったので、出雲に来てからは
どこに行くかは決めていませんでした。

 

ひとまず朝は出雲大社&命主の社へ。
期せずして居酒屋列車に乗れてラッキー♪

 

両社で御礼言って観光客が来る前に帰ります。

 

 

邪気払い用に勾玉(出雲大社で売ってるお守り)を
ようせいさんに買っていこうと思ったのですが売り切れ。
もう必要ないってことかな?

 

この日はラッキーな事に宿も貸し切りで
ようせいさんも仕事が少ないらしく、
近隣の見所を案内してくれることになりました。

 

それが韓竈神社&鰐淵寺
ようせいさんの宿の近くにあるものの
公共交通機関では行かれないので、
ようせいさんに送ってもらえるだけでありがたいです。

 

まずは韓竈神社へ。
祭神は須佐之男なので、素鵞社や熊野大社と同じです。
功徳的にも似ており、願掛け(一願成就)ですね。

 

これまでも行こうと思えば行けたのですが、
「韓竈神社」でググると出てくる写真が
どれも何となく陰湿で、行く気が起きませんでした。

 

 

それが行ってみたら↑のようなwelcomeムード。
先入観が完全に取り除かれました。

 

結構な山道で手すりとかもなくて登るのはハード。
しかも途中に岩の隙間を抜けるところがあって
ここを抜けられない人も結構いるようです。
(私も心配でしたが、ギリギリセーフ)

 

 

やはりわざわざそれだけのために
来なければいけない神社はパワーも強く、
気分も清々しくしばし滞在します。

 

私のお願いはいつものやつですが、
ようせいさんはくそオヤジと会えるように願ったようです。
なんか違う気もするが…まあいいかw

 

しかしやはり神社って相性がありますね。
私はこの神社が気に入りましたけど、
たたり的なものを恐れて近づかない人もいるらしいし。
どんなところでもやはり一度は自分の目で
確かめた方がいいかもしれません

 

 

 

続いては鰐淵寺へ。
ここは山陰でも有名な紅葉スポットですが、
山岳信仰の場ゆえ今まで近づきませんでした。

 

車を止めて眼に入ったのは
拝観料払わない奴は警察に突き出すぞ
みたいな看板。しかもあちこちにある。
なんかここの住職心狭そう…。

 

ここの住職とようせいさんは顔なじみらしく、
拝観料払う時に「帰りにお茶でもどうぞ」
と言われてしまい、しぶしぶ帰りに立ち寄ることにしました。

 

でもそんな悪い人にも見えません。
看板のせいで第一印象は悪かったけど、
穏やかそうな人だし、神も逃げてないし。
(がめつい神社は神様がいなくなることが多い)

 

そもそもなんで寺の中に神社が…?
まあ細かいことは考えないようにしましょう。
八幡宮だって似たようなものだし、お互い様。

 

 

ここの名所はもみじの石段と、奥の院の滝です。
前者は冬なので葉は残ってないですが、
ここが紅葉シーズンなら凄いだろうな、と想像できるところでした。

 

建物はまあ普通だけど立派な杉の木もあるし、
なんか凄い惹かれる神社があるし、
眺めもいいのでなかなか良い所です。

 

ですがもっと感動したのは奥の院。
まずそこに至るまでの道が凄い。
足踏み外したら谷底へ真っ逆さま。

 

そこまで高くはないから死にはしませんが、
這い上がろうにも道がないので落ちたら大変です。
川を渡るところも橋がないから靴濡れるし、
道中もぬかるみで、下手な戦跡ツアーより汚れます

 

 

で、なんとお堂が岩のくぼみに挟まってる。
お堂の前には一筋の滝が流れ、
さぞかし中からの景色は良いのでしょう。
(ちなみに中には入れない)
三徳山投入堂を思い出しました。

 

それにしても韓竈神社といいこの奥の院といい、
よくこんな場所に建物を建てられたものです。
それだけでも尊敬しちゃいます。

 

無謀にも近くまで行ってみましたが、
行きはとにかく帰りが滑って怖い。
つかむものもないので大変です。

 

 

行きの数倍の時間をかけて慎重に降り、
もとの本堂まで戻ってきました。

 

このまま帰りたかったのですが、
しぶしぶお茶タイムに付き合います。

 

ただ、神様が残ってるってことは
なんか理由があるんでしょうから、
その謎を知るにはいい機会です。

 

それにようせいさんがくそオヤジのことを
住職に話して少しでも楽になって
くれればありがたいですしね。

 

話を聞いていてわかったんですが、
今の住職は脱サラで、あとを継ぐために
修行して最近住職になったみたいです。

 

だから良くも悪くも俗世間を見てきて、
今の出雲の変わらない主義や変な風習を
守ることが嫌になってきたと。

 

せっかくパワースポットやら遷宮やらで
出雲に新しい風が吹いてきたんだから
イズモも進化しなきゃ駄目だ、と思っているようです。

 

・・・気性といい考え方といい、ようせいさんに近いものを感じます。

 

ただようせいさんは多少は体裁を(あれでも)
気にしてますが、この住職はそういうところを妥協しない。
ダメなものはダメと切り捨て、決して甘受しない。

 

あの看板にもその気性が現れているようです。
勝手に敷地に入って山菜採りとか
お花見とかして帰る無法者が多いために、
ならぬものはならぬと示すためのものなんだとか。

 

・・・まるで少し前の俺みたいだw

 

そういう存在を意識しないでスルーできれば
精神衛生上一番良いのだけれど、
それが非常に難しいのは十分わかる。

 

でも仏門に志すものなら、もう少し思いやりというか
刺々しさをなくしてほしいとは思うんですが、
もとが山岳仏教だからこれぐらい厳しいほうがいいのかな?

 

でも、お茶飲んで帰って良かったです。
ようせいさんは今の自分でいいんだと
自信を持った
ようですし、多少元気になってよかった。

 

この住職は、私の一つの
起こりうる未来を見せてくれた気がします。

 

必要以上に穢れしものを切り払うことにより
自らも傷つき、しかも幸せが逃げていく…
そんなふうになってはいけないというモデルのような。

 

がめつく見えたけど、出雲を良くしたいと
真摯に願っているからこそ、神仏も去らずに
残ってくれているんでしょうね。

 

住職が今後穏やかに過ごせるかわからないけど、
3次元にとらわれない思考を身につけてほしいものです。
・・・なんて、我ながら偉そうだ。

ひと仕事終えて

旅館に帰ってからは恒例の回転寿司
&ゆらり(日帰り温泉施設)へ。

 

ここの回転寿司は、当たり外れが大きいです。
ネタは決して悪く無いというか絶品なんですが、
店の規模の割に握る人は店主一人。

 

なので、忙しくなると苛つくんです。
注文忘れるし、厨房の人に怒鳴るし…。

 

こうなると最悪です。
彼の握る行為は作業化し、
数をこなすことが目的となって
美味しく食べてもらおうっていう気が消えてしまいます。

 

そうやって握られた寿司は、ネタが新鮮でも
決して美味しいものではありません。
雰囲気的にも微妙ですし。

 

でも今日はいつものいい店主でした
初めて食べた時と同じくらい美味しかったです。

 

 

なぜか誰か連れてきた時は美味しくないんですが、
それはいつも土日で客が多いからでしょうね。

 

島根県の店は混雑するととにかく雑になります。
遷宮騒ぎで出雲蕎麦の店も大変だったようです。
今年はもう落ち着いているので、
また元のペースに戻ると思いますが。

 

がらがらのゆらりの露天風呂で思いっきり足を伸ばし、
「今回は収穫と気付きが多い旅だったなぁ」
と余韻に浸るのでした。

 

 

 

翌日ようせいさんが地元で人気の
定食屋に連れて行ってくれました。

 

日御碕は質も値段も(島根物価的には)
高いんですけど一畑口駅に近いこの店
(名前を失念orz)旨いのにとにかく安い。
宍道湖を見ながら食べる炊き込みご飯は最高でした。

 

 

この御飯の中にタニシみたいな、
海辺で岩にへばりついてる貝が入ってまして、
これがもう磯の香り凝縮ッて感じでものすごく美味しい。
(地元ではべべ貝と呼ぶそうです)

 

高級品の十六島海苔も普通に入ってたし…
こんなものを日常的に食べてるんだから
ようせいさんが味の評価にうるさいのも納得です。

 

 

 

ようせいさんに最寄りの駅まで送ってもらい、お別れ。
応急処置レベルですが、もう大丈夫でしょう。

 

飛行機の時間までまだ間があったのですが
松江市内を観光するのも飽きたので
どこに行こうかと悩んでいました。

 

と、途中駅のフォーゲルパークで降りる人数人。
どんなところか気になったので釣られて降りてみました。

 

 

フォーゲルパークは花と鳥の楽園と言われ、
園内では普通に鳥が歩いてます。
柵とかないので、普通にバイオパーク状態

 

足元を普通に朱鷺が歩いてます。
朱鷺って天然記念物じゃなかったっけ??

 

で、そのトキたちが餌をねだってきます。
靴紐摘んできたりくちばしでつついてきたり、
先日のうさぎたちに劣らず自己アピールが激しいw

 

ペンギンもてくてく寄ってきてじっと見上げてくるし、
別料金ではあるものの抱っこできるし、
オオハシ系のくちばしのでかい鳥は腕にとまるし、
ふれあい系の動物園が好きな私はすっかり癒されモード。

 

 

で、またこのオオハシが謙虚なんです。
彼らにあげられる餌はメロンとぶどうを
細かく砕いた欠片上のものなんですが、
それをひと粒ずつ丁寧に食べます。

 

どこぞのウサギやリスザルたちと違い
一気に食べつくそうとはしないのです。

 

施設の経営的には一気に食べてくれる方が
客の財布の紐も緩くなっていいんでしょうが、
オオハシは俗物根性が少なくてええ子♪

 

 

しかも餌がなくても寄ってきます。
普通に肩に乗ったりリュックあさったりw

 

見返りを求めぬ愛って素晴らしいね。
う〜ん、連れて帰りたい…。

 

予想外に楽しめたので、満足の行く一日となりました。

 

 

 

出雲からの帰りはサンライズが定番なのですが、
今回は長期の旅で金欠状態だったので米子から空印。

 

空いていて3席使えましたけど、
空印は平気で赤字路線は撤退するので心配です。
(かつて搭乗率70%以上の鹿児島を切ったのは記憶に新しい。)

 

せっかく最悪の夜行バスであるキャメル号よりも
安い値段で山陰に行けるのですから、ぜひとも
山陰唯一の格安航空として頑張って欲しいです。
この心配は当たってしまいましたがorz)

 

 

こうして私の一週間の旅路は終わりを告げました。

 

一人旅の時はたいてい遊びだけが目的で
旅行に行くことは少ないんですけど、
個人的にはこれも「仕事」だと思ってます。

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2014年6月
狙っているわけではないのですが、6月は比較的観光客が少ないので毎年この時期になると持田屋に行きます。今回も一人なので比較的行き当たりばったり感が強くなっています。
2014年8&9月
誰かを連れて持田屋旅館に来た際は、あまりゆっくりできずせわしない宿泊になります。とはいえ短い時間の滞在であってもようせいさんのインパクトは絶大で、訪れた人の心を掴んで離さないようですw。